【知りたい資産運用(18)】 自分に合ったファンドを

 

 ファンドの運用スタイルの種類として、パッシブ(受動的)運用とアクティブ(能動的)運用の二つのタイプがあります。

 パッシブ運用の代表がインデックス(指数)ファンドと呼ばれるもので、例えば日経平均225やTOPIX(東証株価指数)など国内外の市場指数に近づけることを目標に運用するファンドです。「市場に任せる運用」なのでファンドマネジャー(運用担当者)の判断が伴わず、組み入れ銘柄の売買コストなども低いため、信託報酬や申込手数料などの費用が低い傾向があります。

 一方アクティブファンドは経済や市場動向の分析とアナリスト(専門家)による個別企業の調査情報をもとに運用会社のファンドマネジャーが銘柄を選び市場リターンを上回るリターンを目指す「プロに任せる運用」です。

 インデックスファンドはアクティブファンドに比べ、手数料が低めで価格の上下動も緩やかなため投資初心者に向くと言われています。アクティブファンドは最近の低金利や経済の低成長の影響で運用がやや苦戦を強いられていますが、中には手数料を抑え成長株や割安株に投資し、高いリターンを上げるファンドもありますので、ご自身の投資スタンスでファンドを選びましょう。

 (東邦銀行金融商品営業部担当部長・関根敦)