【知りたい資産運用(37)】 運用スタイルの理解必要

 

 投資信託の種類について説明します。投資信託の運用は、一般的にベンチマークと呼ばれる投資収益率比較の目安となる指標を決め、その指標を基準として運用を行います。

 例えば日本株式の運用の場合、東証株価指数(TOPIX)などの指標がベンチマークとなり、このベンチマークに追随し同じような収益率を得ようとして運用を行う方法をパッシブ運用と呼びます。いわゆるインデックス運用はその一種です。

 一方、ベンチマークに対してそれ以上の収益を目指して運用を行う方法をアクティブ運用と呼びます。

 投資信託の場合、ベンチマークを上回る運用を目指すアクティブ運用が主流となっていますが、年金運用などではコストや効果を考慮してパッシブ運用を一部含めて運用を行う場合もあります。なお、欧米ではむしろパッシブ運用を基本に考えることが多いようです。

 アクティブ運用スタイルは、運用会社やファンドマネジャーの調査能力・分析能力に頼る部分が大きく、コスト面でもパッシブ運用に比べて通常割高になっていることにも理解しておくことが必要です。

 (とうほう証券)