【知りたい資産運用(45)】 業績が株価変動の主要因

 

 本日は、株価の主な変動要因について説明します。

 株価を決める要因は景気、企業業績、金利、為替、海外情勢、政治、新技術・新製品、ファイナンス、金融不安などさまざまです。

 中でも最大の要因は企業業績です。企業の将来を正確に見極めることが大切です。好景気の中で、業績が低調な企業もあれば、不景気のどん底でも増収増益を続ける企業もあり、前者の株式は売られ、後者の株式は買われます。

 ただ実際のところ株価は一筋縄ではいかず、業績が不調でも株価が上がることもあれば、その逆もあり得ます。それは、株価が「いま現在の業績」ではなく、「将来の業績」を先取りして動くからです。業績の「予測」が株価の先行きを決定するのです。

 金利と株価の関係で見ると、預金などの金利が上昇し、納得のいく利回りが期待できれば、株式に比べて相対的にリスクが小さい預貯金に資金を振り向ける人が増えます。

 また、企業が余裕資金で行っていた株式投資の資金を本来の事業資金に回すために回収しようと保有する株式の売却が増やせば、株価は下落傾向をたどり始めることになります。

 (とうほう証券)