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福島市制100周年 県都の足跡と展望 TOP
モモ畑で作業に取り組む農家。耕作放棄地などの影響で、作物への害獣被害が増している。
【2】 農業/新たな担い手育成に着手
 本年度の福島市勢要覧によると、同市の地目別土地面積は山林が59.7%、畑と田が14.4%、宅地5.9%(2006年1月1日現在)と、農業や林業を営む環境に恵まれている。
 盆地の特性を生かした果樹や水稲中心の複合経営農業と、豊かな森林での林業が営まれているが、従事者不足による耕地面積の減少や生産量減少により、農業産出額は減少傾向にある。農業、林業ともに、担い手育成や生産基盤整備が大きな課題となっている。
 1975(昭和50)年と2005年を比較すると、農家総数は1万1122戸から7219戸に減り、農家人口も56247人から2万2949人と約6割減少した。耕作面積も99万5455アールから約4割減となり、農業産出額は95年の242億4千万円から、04年には203億9千万円に下がった。
 増加する耕作放棄地
 担い手不足の影響から、市内の中山間地では耕作放棄地が増えている。05年度の調査では耕作放棄地が1509ヘクタールとなり、全国の市で四番目の多さを記録した。JA新ふくしま営農部営農企画課の松浦秀治さん(60)は「耕作放棄地の再活用は非常に厳しい問題。2、3年放置された畑で再び生産するのは不可能に近い」と顔を曇らせる。
 収入の不安定さから20、30代で新規就農する人は少ないといい、「新規就農者の獲得には行政と連携した取り組みが必要。JAも新たな担い手育成の企画を予定している」と話す。市も新年度、耕作放棄地での景観作物生産や、放棄地の再整備、新規就農を促す「農のマスターズ大学」、農業相談窓口開設などに予算を計上しており、対策の成果が注目される。
 北西部を中心に生産が盛んな果樹は、04年にはナシ収穫量が1万4700トンと市町村別で日本一を達成。モモやリンゴとともに「くだもの王国ふくしま」を支えている。
 求められる有害獣対策
 しかし一方で、中山間地の耕作放棄地増加により、有害獣が人里に現れる機会が増え、果樹農家や野菜農家を悩ませている。昨年1年間ではニホンザルとツキノワグマ、イノシシによる農作物被害が1億1029万5000円、面積は373ヘクタールに上った。
 新年度には県ニホンザル保護管理計画が施行され、市の判断でサルの捕獲が可能となる。計画が農作物の保護につながるような市の積極的な害獣対策が求められている。

 ●メモ
 耕作放棄地
 所有者が作物づくりを中止した農地。福島市内では中山間地を開墾した所に多い。モグラやネズミなど害獣の発生源となる場合も多く、同市は昨年、試験的に耕作放棄地でヒマワリを栽培した。
 


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