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公園に整備し交流拠点へ
本年度から整備が始まる宮畑遺跡。史跡公園としてオープンした後の有効な活用が検討されている
【6】宮畑遺跡/公園に整備し交流拠点へ
 現在の福島市に人が住み始めたのは、約3万年前の旧石器時代という説が有力だ。以来、歴史とともに多様な文化をはぐくみ続け、現在に至っている。
 昭和後期、同市岡島の土中から縄文人の村の跡の宮畑遺跡が見つかった。同遺跡には、縄文時代の中期、後期、晩期(約4500−2500年前)まで約2000年間にわたる3つの時期の村がそれぞれ残っており、東北南部を代表する遺跡と認められた2003(平成15)年8月、国史跡に指定された。
 宮畑遺跡を市民交流の拠点にしようと、市は本年度の市制施行百周年に合わせ、同遺跡を史跡公園として整備する。約4万24平方メートルの遺跡区域を南北の2つに分け、南側は遺跡を保存しながら市民がくつろげるエリアにする。北側は縄文時代の環境を復元させるとともに、遺跡の出土品や縄文時代の様子を紹介するガイダンス施設を建設する計画。総事業費は10−11億円を見込んでおり、10年度のオープンを予定している。
 開設後は、公園の機能を生かしながら施設を有効活用することが課題となる。同市が05年に開設した市子どもの夢を育(はぐく)む施設「こむこむ」では、館内で行うイベントの企画・運営を専属のボランティアに委託、施設の運用が円滑に行われている。
 市教育委員会は、「こむこむ」の運営方法を整備後の宮畑遺跡公園にも取り入れる方針で、ボランティアスタッフの準備を進めている。
 県文化振興事業団遺跡調査部遺跡調査グループの玉川一郎課長は、宮畑遺跡の整備について「市の計画に基づいて整備が進められるが、遺跡がきちんと保存されるのはもちろん、歴史的な価値や評価が表に出るよう心掛けた施設づくりをしてほしい」と要望する。
 また「整備して終わり、というのではなく、新たな史跡公園でよりよい活動が活発に行われることを期待したい」と、玉川課長はソフト事業の充実の必要性も指摘する。
 8月には、同市と交流がある川崎市(神奈川県)と宮古市(岩手県)、荒川区(東京都)の小学生を福島市に招き、市制施行100周年記念事業「宮畑未来フェスティバル」を開く。100周年の節目に高まる、市の歴史や文化に対する市民の関心を新施設の活用につなげるよう、市の創意工夫が求められる。

 ●メモ
 宮畑未来フェスティバル 
福島市制100周年シンボル事業の一つとして8月3、4、5日に開かれる。同市の小、中学生と、県外の小学生が参加、宮畑遺跡に巨大掘っ立て柱を立てたり、縄文子どもサミットや縄文フォーラムを開き、市の歴史に親しむ。
 


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