【塩屋埼灯台】 船の安全な航行を助ける

 
付近を航行する船の安全を守っている塩屋埼灯台

 本県の海岸沿(ぞ)いには、32基(き)の灯台(とうだい)があります。このうち、最も歴史が古く、規模(きぼ)が大きいのは、いわき市にある塩屋埼(しおやさき)灯台。白い光で、毎晩(まいばん)船の安全な航行を助けています。

 同灯台は、1899(明治32)年に初点灯。1940(昭和15)年には、れんが造(づく)りから鉄筋(てっきん)コンクリート造りに建(た)て替(か)えられました。高さは27メートル、レンズの直径は約1.6メートル。センサーで外の暗さを感知して点灯し、特殊(とくしゅ)な電球がろうそく44万本分の光を放ちます。光は約41キロ先まで届(とど)きます。

 毎年11月1日は、国内初の洋式灯台「観音埼(かんのんさき)灯台」(神奈川県横須賀市(かながわけんよこすかし))の起工日にちなんで「灯台記念日」とされています。塩屋埼灯台は来年、初点灯から120周年を迎(むか)えます。

 同灯台は昭和に活躍(かつやく)した歌手美空ひばりさんの歌った曲「みだれ髪(がみ)」の舞台(ぶたい)として知られ、観光地にもなっています。

 【どこで?】塩屋埼灯台(しおやさきとうだい) いわき市平(たいら)薄磯(うすいそ)宿崎(やどざき)33。常磐道(じょうばんどう)いわき中央インターチェンジから車で約40分。

みんゆうジュニア情報局