【南湖神社】 「縁結びの神」で有名です

 
松平定信を祭っている南湖神社

 江戸(えど)時代の白河藩主(しらかわはんしゅ)だった松平定信(まつだいらさだのぶ)を祭っている神社です。定信は天明(てんめい)の大飢饉(だいききん)で農作物が不作だったとき、食べ物を買い込(こ)んで人々に配りました。おかげで白河藩ではこの飢饉で亡(な)くなった人がいなかったため、定信は名君(めいくん)として伝えられています。

 神社の設立(せつりつ)が許可(きょか)されたのは1920(大正9)年5月10日です。初代宮司(しょだいぐうじ)や市内外の関係者、「日本資本主義(しほんしゅぎ)の父」といわれた渋沢栄一(しぶさわえいいち)らが働き掛(か)けて実現(じつげん)しました。22年6月11日には祝いの儀式(ぎしき)が行われました。

 定信は、白河の男性(だんせい)と会津の女性(じょせい)を引き合わせたことがあるため、南湖神社は「縁結(えんむす)びの神」などとしても有名で、神前(しんぜん)結婚式(けっこんしき)が多く行われています。

 神社正面には、日本で最も古い公園とされる南湖公園があり、秋には紅葉(こうよう)が楽しめます。公園内の飲食店の「南湖だんご」なども人気です。

 【どこで?】南湖神社(なんこじんじゃ) 白河市(しらかわし)菅生舘(すごうだて)2。白河インターチェンジから車で約10分。

みんゆうジュニア情報局