【矢祭町のコンニャクイモ】 おいしさ違う 幻の在来種

 
在来種のコンニャクイモが販売されている「太郎の四季」

 県内で栽培(さいばい)されるコンニャクイモのほとんどは、東白川郡で育てられています。矢祭町は、昔からある在来種(ざいらいしゅ)で「幻(まぼろし)のこんにゃく」と呼(よ)ばれる種芋(たねいも)を希望者に配っています。

 在来種は病気に弱く収穫(しゅうかく)まで時間がかかるため、ほとんど作られなくなりました。でも、同町で在来種を育てる片野盛好(かたのもりよし)さん(76)は「在来種の方がこんにゃく本来の香(かお)りや味を楽しめる」と言います。刺(さ)し身こんにゃくなどで食べると違(ちが)いが分かるそうです。

 町がおいしい在来種の栽培を勧(すす)めているのは、以前栄えた「こんにゃくの里・矢祭」を復活(ふっかつ)させようとしているからです。町の農産物直売所では、生イモからこんにゃくを作る方法が書かれた紙と一緒(いっしょ)に、在来種などのコンニャクイモが販売(はんばい)されています。片野さんは「おいしいこんにゃくを手作りして、食べてみてほしい」と話しています。

 【どこで?】JA東西しらかわ農産物直売所みりょく満点物語矢祭店「太郎(たろう)の四季」 矢祭町関岡(せきおか)下小坂56。

みんゆうジュニア情報局