【飯野白山住居跡の竪穴住居】 縄文時代の家、市民が復元

 
復元された3代目の竪穴住居

 福島市飯野町にある約4千年前の縄文(じょうもん)時代中期の遺跡(いせき)「飯野白山(はくさん)住居跡(じゅうきょあと)」に、縄文時代の住居として知られる竪穴(たてあな)住居が復元(ふくげん)されました。同住居跡は県指定史跡(しせき)です。同市教育委員会と市民が協力して取り組み、復元は今回で3度目です。

 竪穴住居は1958(昭和33)年に県内で初めて復元され、93年に2代目が登場。2代目が古くなったため、昨年11月から3代目の復元作業が始まりました。

 初代、2代目とも地元住民が主体となって復元に当たっていたため、今回も市民が協力。32日間の作業に約140人が参加し、地元の材木で骨組(ほねぐ)みを建ててかやぶき屋根をつくり、内部にいろりを再現(さいげん)しました。

 近くには縄文時代の遺跡で国指定史跡「和台遺跡」もあります。市教育委員会の新井達哉さんは「(和台遺跡と一緒(いっしょ)に)飯野町の宝、観光資源(しげん)として伝えていきたい」と話します。

 【どこで?】飯野白山住居跡(いいのはくさんじゅうきょあと)の竪穴住居 福島市飯野町字白山7。福島市役所飯野支所から車で5分。

みんゆうジュニア情報局