【鈴木重謙屋敷】 自由民権運動伝える史跡

 
復元された鈴木重謙屋敷(左奥)

 石川町の町中に昨年、自由民権(みんけん)運動ゆかりの史跡(しせき)「鈴木家主屋(すずきけしゅおく)(通称(つうしょう)・鈴木重謙屋敷(じゅうけんやしき))」が復元(ふくげん)されました。

 自由民権運動は、明治時代の初めに、国会や憲法(けんぽう)をつくることを国民が政府(せいふ)に求めた運動です。石川町は、東日本でこの運動が始まった場所の一つとされています。

 屋敷は運動に関わった鈴木荘右衛門(しょううえもん)と重謙親子の家でした。運動をすすめた河野広中(こうのひろなか)が区長の仕事をしていた場所でもあります。

 復元工事には元々使われていた材料も使われ、座敷(ざしき)や土間などがつくられました。施設(しせつ)の中には自由民権運動に関する解説(かいせつ)パネルなども展示(てんじ)され、郷土(きょうど)の歴史を学ぶことができます。

 休憩所(きゅうけいじょ)として飲食したり、演劇(えんげき)や茶会、演奏(えんそう)会などに利用したりできます。高校生がイベントを開くなど、町の新たな「にぎわいの場」となっています。

 【どこで?】鈴木重謙屋敷(すずきじゅうけんやしき) 石川町字下泉(いずみ)163の1。

みんゆうジュニア情報局