【旧佐久間邸】 昔の暮らしや歴史伝える

 
名主の格式が感じられる旧佐久間邸

 旧佐久間邸(きゅうさくまてい)は江戸(えど)時代から25代続く名主(なぬし)(村長)として栄えた佐久間家の家屋です。2008(平成20)年に福島市に寄付(きふ)され、10年から市民の交流施設(しせつ)として活用されています。

 建物には江戸中期の材料が使われ、270年以上の歴史があると伝えられています。荒川(あらかわ)の水を引き込(こ)んだ堀(ほり)に囲(かこ)まれ、堂々としたたたずまいです。床(とこ)の間や三間続きの和室などがあるつくりで、昔の人の暮(く)らしを感じることができます。

 幕府(ばくふ)の支配(しはい)に反対する農民の運動「世直し一揆(いっき)」のときに柱に付けられたのこぎりの刃の痕(あと)など、地域(ちいき)の歴史が分かる痕跡(こんせき)も残されています。

 市民の交流施設として年末年始以外は開館しています。施設の見学は無料。和室や調理室は使用料を負担(ふたん)すれば使うことができ、さまざまな展示会(てんじかい)などが開かれています。結婚式(けっこんしき)の会場としても人気です。

 【どこで?】旧佐久間邸(きゅうさくまてい) 福島市佐倉下字加藤7の6。開館時間は午前9時~午後5時。年末年始は休館。

みんゆうジュニア情報局