【霧幻峡の渡し】 川霧の中進む手こぎの船

 
霧がかかる風景が人気の「霧幻峡の渡し」(星賢孝さん提供)

 金山、三島両町の境(さかい)を流れる只見川(ただみがわ)で4~11月に運航されている渡(わた)し船です。只見川の川霧(かわぎり)の中を手こぎの船が進む幻想的(げんそうてき)な風景で人気を集めています。

 渡し船は昔、金山町三更(みふけ)地区の住民が交通手段(しゅだん)として利用していました。車で移動(いどう)する時代になり、利用されることがなくなった渡し船を同町の奥会津郷土(おくあいづきょうど)写真家星賢孝(けんこう)さん(70)らが地域活性化(ちいきかっせいか)のために復活(ふっかつ)させました。

 渡し船の運航が本格的(ほんかくてき)に始まった2017(平成29)年の利用者数は1100人でしたが、新聞やテレビなどで話題を集めた効果(こうか)もあり、18年は3倍の3300人に急増(きゅうぞう)しました。

 三更地区周辺の霧幻峡(むげんきょう)は、9月に全国公開される映画(えいが)「ある船頭(せんどう)の話」の撮影地(さつえいち)にもなりました。俳優(はいゆう)のオダギリジョーさんが長編(ちょうへん)映画で初監督(はつかんとく)を務(つと)めた作品で、公開後は霧幻峡に一層(いっそう)注目が集まりそうです。 

【どこで?】霧幻峡(むげんきょう)の渡(わた)し 三島町の早戸温泉(おんせん)つるの湯近くの桟橋(さんばし)から運航されています。

みんゆうジュニア情報局