【桑折町蚕糸記念公園】 蚕糸業の歴史を未来に

 
蚕糸業の歴史を伝える公園

 桑折町(こおりまち)の中心部にある福島蚕糸(さんし)工場跡地(あとち)につくられ、3月に完成しました。蚕糸業で発展(はってん)した町の歴史を伝える公園です。

 蚕糸は蚕(かいこ)の繭(まゆ)で作った絹糸(きぬいと)です。町は江戸(えど)時代半ばごろから養蚕業(ようさんぎょう)が盛(さか)んになりました。交通が便利な場所だったため、周辺地域(ちいき)で作られた製品(せいひん)も集まりました。

 公園ができた場所には、昭和時代初めに糸を作る工場が建てられました。工場では多くの女性(じょせい)が働き、多い時で約500人の女性従業員(じゅうぎょういん)がいました。昭和天皇(てんのう)が工場を視察(しさつ)に訪(おとず)れたこともあります。その後、蚕糸業が衰退(すいたい)し工場はなくなりましたが、工場内にあった庭園は地元の人たちが手入れしてきたことで残りました。公園にはこうした歴史を記した看板が設置(せっち)されています。池には水遊びができる手押(てお)しポンプもあり、多くの人が交流する公園になりそうです。 

【どこで?】桑折町蚕糸(こおりまちさんし)記念公園 桑折町字東段30の3。駐車場あり。

みんゆうジュニア情報局