【雄国の根曲がり竹細工】 自然のカーブを生かす

 
根曲がり竹で作られた、さまざまなざるやかご

 喜多方市の標高約千メートルの雄国沼(おぐにぬま)周辺に生えている根曲がり竹を使って作るざるやかごが、小物や料理を置くおしゃれな入れ物として注目されています。

 根曲がり竹細工は、熊倉町(くまぐらまち)雄国地区の住民が作っています。竹を竹ひごに加工し、自然のカーブを生かして細工するのが特徴(とくちょう)です。かごの編(あ)み目は六角形で「六つ目編み」と呼(よ)ばれます。弾力性(だんりょくせい)があり、しっかり編み込こむので丈夫(じょうぶ)で長持ちします。

 江戸(えど)時代から作られ、昭和20~30年代ごろは150人以上の職人(しょくにん)がいて、集落ごとに作るものが決まっていました。現在(げんざい)は雄国根曲り竹細工保存(ほぞん)会員11人が伝統(でんとう)を守っています。

 会員の武藤叡太郎(むとうえいたろう)さん(80)は「なた1丁だけ使って全て作るんですよ」と、手際(てぎわ)よく竹を割(わ)る様子を見せてくれました。同市の「おぐに交流の郷(さと)」で、竹細工作りが体験できます。

【どこで?】おぐに交流の郷(さと) 喜多方市熊倉町雄国字大谷地乙310の2。

みんゆうジュニア情報局