【大正ロマンの館】 100年前の姿、町民に人気

 
町のシンボルになっている大正ロマンの館

 住居(じゅうきょ)と医院(いいん)として1920(大正9)年ごろに矢吹町(やぶきまち)につくられた洋風の建物です。おしゃれなデザインで、町のシンボルの一つです。

 建物は昭和40年代ごろから使われなくなりました。東日本大震災(だいしんさい)では壁(かべ)が崩(くず)れたり、窓(まど)ガラスが割(わ)れたりするなど大きな被害(ひがい)を受けました。一時は取り壊(こわ)すことも考えられましたが、多くの町民から「建物を残してほしい」との声が上がりました。

 2012(平成24)年から、建築(けんちく)当時の姿(すがた)をできるだけ残すようにして直す工事がスタートしました。ドアや窓枠(まどわく)、天井(てんじょう)、一部の照明などは建てられた時のものが使われました。町の施設(しせつ)として16年にオープン。1階にカフェ、2階に学習室などがつくられ親しまれています。

 建物の指定管理者でカフェのオーナーの佐藤薫(さとうかおる)さんは「落ち着きがありゆったりと時間を過(す)ごすことができる建物です」と話しています。

 【どこで?】大正(たいしょう)ロマンの館(やかた) 矢吹町(やぶきまち)本町161の7。入館無料。

みんゆうジュニア情報局