minyu-net

連載 ホーム 県内ニュース スポーツ 社説 イベント 観光 グルメ 健康・医療 購読申込  
 
四字熟語TOP
漢字の世界22

 

四字熟語
【2006.2.9】
明眸皓歯(めいぼうこうし)

美人のたとえ、形容

 美人のこと。明るい眸(ひとみ)と皓(しろ)い歯が、美人の要件なのである。

 西施(せいし)に劣らぬ美人楊貴妃(ようきひ)は、1300年後の唐の時代に生まれ、その明眸と皓歯によって玄宗皇帝の寵愛(ちょうあい)を得、皇后となった。

 実は、楊貴妃は、もと玄宗の息子の妃(きさき)だったのだが、皇后に死なれて寂しい思いをしている玄宗に、側近が美女を探して見つけ出したのである。

 息子の妃を取り上げるのは外聞が悪いので、いったん尼(あま)にして、還俗(げんぞく)させるという手を使った。

 貴妃の美しさに溺(おぼ)れた玄宗は政治を顧みず、ついに安禄山(あんろくざん)の乱を招き、貴妃は殺されることになる。

 詩人杜甫(とほ)はこの悲劇を詩に詠(うた)い、「明眸皓歯今何処(いずく)にか在る」と悲しんだ。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

福島民友新聞社
〒960-8648 福島県福島市柳町4の29
ネットワーク上の著作権(日本新聞協会)
国内外のニュースは共同通信社の配信を受けています。

このサイトに記載された記事及び画像の無断転載を禁じます。copyright(c) THE FUKUSHIMA MINYU SHIMBUN