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漢字の世界71

 

四字熟語
【2006.04.8】
自画自賛(じがじさん)

自分で自分をほめる

 自分が描いた画(え)を自分で賛(ほ)める。自分で自分をほめる。「手前味噌(てまえみそ)」に近い語。「自画自」とも書く。

 「自画」は、とくに典故などはないが、「自賛」は、『史記』に見える。趙(ちょう)の平原君((へいげんくん)(戦国の四君といわれた名君の一人))の門下の毛遂(もうすい)が、「前(すす)んで平原君に自賛す」とある。平原君に自分をほめて売りこんだのである。

 「賛」には、ほめる、という意味と、文体の一種として、画や文のあとにつける短い批評の文を意味する場合とがある。

 その画や文をほめて批評するのが普通だが、内容に合わせた詩を作ることも多い。画の場合は「画賛」という。夏目漱石らも晩年、よく水墨画を描き、漢詩をつけて「自画自賛」した。 

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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