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漢字の世界107

 

 

四字熟語
【2006.05.23】
電光石火(でんこうせっか)

非常に速いことのたとえ

 稲妻(いなづま)の光と火打ち石の火花。非常に速(はや)いたとえ。

 稲妻がピカッと光ったり、火打ち石を叩(たた)いてカチッと火花が出るほどの短い時間をいい、そのように素早(すばや)いことをたとえる。

 『五燈会元(ごとうかいげん)』(宋代に編纂された仏話集)に「此(こ)の事石火を撃(う)つ如(ごと)く、電光の閃(ひらめ)くに似たり」とあるのが出典のようだ。

 電光には、僧祖元(そげん)の「電光影裏(えいり)に春風を斬る」という偈(げ)があり、石火には白楽天(はくらくてん)の「石火光中此の身(み)を寄(よ)す」の句があってよく知られているが、どちらも時間の短いこと、束(つか)の間(ま)の命、のたとえに用いられている。

 今では「法案が否決されるや、電光石火のごとく、議会を解散した」のように、もっぱら素早い動きのたとえに用いることが多い。 

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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