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漢字の世界121

 

 

四字熟語
【2006.06.08】
烏兎匆匆(うとそうそう)

月日が早く過ぎるさま

 4番目は兎(うさぎ)(卯(ぼう))。

 月日(つきひ)が早く過ぎるさま。烏(う)はからすで日(太陽)を、兎(と)はうさぎで月を意味する。それで日月のことを烏兎というようになった。匆匆は、あわただしいさま。

 実は古くからの伝説に、太陽には3本足の烏が、月には兎が住んでいるという。日と月のことを美しく金烏玉兎(きんうぎょくと)とも称する。

 また、月にはひきがえるヽヽヽヽヽ(蟾(せん)または蟾蜍(せんじょ))がいるという伝説もあり、金蟾(きんせん)、玉蟾などの語もできた。

 月日が早く過ぎることを「日月如箭」(日月箭(や)の如(ごと)し)ともいう。箭は矢と同じ。文字通り、矢のように月日が過ぎること。

 また「白駒(はくく)の隙(げき)(すきま)を過ぐるごとし」もある。白い馬が壁(かべ)の隙間(すきま)をかけぬけるよう、という意味。 

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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