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漢字の世界122

 

 

四字熟語
【2006.06.09】
臥龍鳳雛(がりょうほうすう)

将来大活躍する英雄の例え

 5番目は龍(たつ)(辰(しん))。

 将来大活躍する英雄をたとえる。臥龍は「伏龍(ふくりょう)」ともいう。諸葛孔明(しょかつこうめい)(名は亮(りょう))のこと。龍は漢(かん)音でリョウ、呉音でル、慣用でリュウと読んでいる。

 『三国志』によると、徐庶(じょしょ)という人物が、蜀(しょく)の先主(せんしゅ)劉備(りゅうび)に「諸葛孔明は臥龍だから、是非会いに行きなさい」と勧めた。孔明は隠棲(いんせい)していたのだが、いずれ風雲に乗じて大きな働きをする人物だという意味。

 そこで劉備は「三顧之礼(さんこのれい)」をもって孔明を招き、孔明は蜀のために尽くす。
 鳳雛は、おおとりのひな。将来有望な若者を意味し、こちらは龍士元(ほうしげん)(名は統(とう))のこと。劉備の参謀となって活躍し、若くして戦死する。麒麟児(きりんじ)という語に近い。ともに三国時代の英雄だ。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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