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漢字の世界135

 

 

四字熟語
【2006.06.24】
和魂漢才(わこんかんさい)

やまと心と中国伝来の学問

 日本固有の精神と中国伝来の学問。日本の心を失わないで中国の学問を修める。菅原道眞(すがわらみちざね)の言葉といわれているもの。『菅家遺誡(かんけいかい)』に見える。

 昔は学問といえば中国の古典(漢学(かんがく))を指したのであるから、十分な漢学の素養を身につけるのは当然のことだが、日本固有の精神(和魂)の自覚がなければならないというのだ。

 江戸時代に国学が興るとこの語が再認識され、スローガンのように叫ばれた。

 明治以降、西洋の学術がどっと流入してくると、今度は「和魂洋才」という語が生まれた。やまと心と西洋の学ということだ。

 ちょうどそのころ、中国でも梁啓超(りょうけいちょう)らが「中体西用(ちゅうたいせいよう)」という語を唱えた。日本風(ふう)にいえば「漢魂洋才」だ。


全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 

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