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漢字の世界363

 

【2007.3.27】
墨突不黔(ぼくとつふけん)

忙しく奔走する

 「墨突黔(くろ)まず」と読む。忙しく奔走すること。

 後漢の班固の文章に「孔席暖(あたた)まらず、墨突黔まず」とある。孔子は少しもじっとしていず、あちこち奔走して席(敷物(しきもの))の暖まる暇がない、同じように墨子(ぼくし)(墨てき)も奔走して家にいないので煙突が黒くならない、ということ。家で炊事をしないから、かまどの煙突に黒いすすがつかないのだ。

 墨子は孔子より後、孟子より前に活躍した思想家の一人で、主に勤労や倹約について論じ、東奔西走(212回)した。それで、生活に関係のある煙突を例に用いたものである。

 また墨子は城をよく守ったことから「墨守(ぼくしゅ)」(固く守る)の語もできた。今日では、頑固に自分のやり方を変えない意味に用いる。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 



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