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漢字の世界276

 

【2006.12.12】
人品骨柄(じんぴんこつがら)

人としての品格、品性

 人柄、品性。人品も骨柄も同じ意味の語。

 「人品」は、六朝の沈約(しんやく)の文章に「人品庸陋(ようろう)」(人柄が卑しい)という語が見える。下品な人物という意味だ。これには容貌(ようぼう)の良し悪あしも含んでいる。

 「骨柄」は、漢語ではなく日本語。もとは、からだの骨組(ほねぐみ)、からだつきの意。それが転化して、人柄の意味に用いられるようになったが、やはり外見もかかわっている。

 『源平盛衰記』に、娘の様子を「みめこつがら尋常なり」という。この場合の「尋常」は、優れている意味で、容貌が美しく上品な人柄の形容である。

 今は普通、「人品骨柄卑しからず」と言うように、顔つきや外見から受ける上品な印象を表現する。  

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 


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