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漢字の世界28

 

【2006.12.22】
一陽来復(いちようらいふく)

辛い時期が過ぎ運が向く

 冬が去って春が来る。転じて、辛(つら)い時期が過ぎて運が向いてくること。

 『易経』の「復(ふく)」の卦けの解説に、冬の陰気が極まって冬至になると、陽気が初めて生ずる、それを「一陽来復」という、とある。「復」は、「かえる」という意味。

 今日は冬至。平成18年は閏(うるう)7月が挟まったため、暦(こよみ)の上ではまだ陰暦の11月3日である。新年(2月18日が陰暦の正月元旦)には間があるが、季節の上ではもう春が近い。

 「復」の卦は、陽気が復(かえ)るということから、何事もこれから良くなり発展していくというめでたい兆しとなっている。

 中国では現在も、正月を迎える時期になると「一陽来復」という四字を赤い紙に書き、門口(かどぐち)に張って祝う。

全国漢文教育学会長
石川 忠久 
 



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