【編集日記】(10月1日付)

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 昼の日差しは汗ばむような暖かさだが冷えた夜気は窓を少し開けても入り込んでくる。昼と夜との寒暖の変化の中に潜みながら、秋は深さを増していく

 ▼各地の山に登ってきた知人らは口をそろえる。今年は昨年より早く紅葉が始まっているそうだ。磐梯吾妻スカイラインの浄土平周辺では1週間ほど早く色づき始めたという。標高の高い所では次第に朝夕の冷え込みが強まっているのだろう

 ▼秋の装いは、何も木々だけの"特権"ではないはずだ。この先、寒さが増し、平地にも霜が降りるようになってくれば、路傍の草たちも紅葉してくるだろう。そんな"草紅葉"も季節を彩る物語の名脇役といえる

 ▼気象庁が発表した12月から来年2月の天候予報によると、エルニーニョ現象の影響によって東日本は暖冬になる可能性がありそう。10月から12月の3カ月予報でも気温は平年並みか暖かくなると予想する。暖冬となれば、東日本では2009~10年以来のことになる

 ▼暖冬だとしても厳しい寒さもあるはずだ。それを前にした紅葉という身支度はその先に待つ春への準備でもある。再生を約束してくれるような木や草の華やぎに大震災と原発事故からの古里再生への願いを重ねてみる。