【編集日記】(10月3日付)

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 2000年は10月4日だったが、今年はそれより2カ月近く早く借金生活が始まった。個人的な話ではなく、人類全体の話だ 

 ▼「グローバル・フットプリント・ネットワーク」という国際シンクタンクによると、今年は8月13日に、人間による自然資源の消費量などが、地球が1年間に再生産できる量を超えた。昨年は8月17日で、年々早まっている

 ▼森の木は光合成で二酸化炭素(CO2)を吸収し、海の魚や陸の動物は子孫を残すために数を増やす。木を切り、CO2を出し、魚や動物を食べるという人間の活動が、自然の許容範囲に収まっていれば、環境問題は深刻化せずに済む

 ▼元本に手を付けずに、利子で生活するようなものだからだ。しかしシンクタンクによれば、1970年ごろに、許容範囲を超えて、それ以降、「環境負債」が積み重なっているという。いまの人類を支えるには地球が1.6個必要なのだとも

 ▼個人や企業が、こんな暮らしを続けていたら破産や倒産をしてしまうだろう。一刻も早くCO2の排出や資源の利用量を減らして、借金生活から抜け出す必要がある。膨大な財政赤字に加え、環境負債まで、次世代に先送りをするようなことがあってはならない。