【編集日記】(10月16日付)

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 唐辛子のきいた食べ物を取る頻度が高いほど死亡リスクが低くなる―。そんな研究を北京大やハーバード大などが発表した。もっとも因果関係は不明でさらに研究が必要だという

 ▼食卓になじみの深い「七色(七味)唐辛子」。もとは江戸の薬研堀(やげんぼり)(現在の両国橋付近)で薬効を売り物に考案された。界隈(かいわい)には薬種問屋や医者が集まっていて漢方薬をすりつぶして調合した(「江戸の人々の暮らし大全」河出書房新社)

 ▼当時は七色唐辛子の行商人もいた。お客の目を引くために、大きな唐辛子の張り子を抱えたりしながら売り歩いたという。商いにはパフォーマンスも欠かせなかっただろうが、こちらは本県の復興に全力を期す決意の表れだと受け止めたい

 ▼第3次安倍改造内閣で新たに就任した大臣たちの本県訪問が続く。被災者、県民にとっては、復興へのスピード感を実感できていないのが現実だ。被災地の実情にこれからもしっかりと目と耳を傾けてもらいたい

 ▼「遅まきの唐辛子」という。時期遅れの唐辛子は辛みも乏しく、気が抜けているところから時機を逸すること、と辞書にある。これ以上"遅まき"にならないよう現地の声を受け止めて復興への道を支える必要がある。