【編集日記】(10月22日付)

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 もしもタイムマシンがあったら―。子どもの頃、そんなことを想像しながら見た映画が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だ。その第2作で、主人公が30年後の未来にたどり着いた日が「2015年10月21日」だった

 ▼作中では、テレビ電話や指紋認証システム、3D映像などが普及した米国が描かれていた。映画は1989年の公開だが、今日の技術革新を見通し、予測が見事に当たったというわけだ

 ▼作家星新一氏の父で、実業家・政治家の星一氏(いわき市出身)も未来が舞台のSF小説を書いている。その小説「三十年後」は、無人島で過ごした老人が30年ぶりに故郷に戻ってみると不老長寿の薬が完成し、戦争もなくなっていたとのストーリーだ

 ▼星一氏の予測は残念ながら外れたが、映画と同じく30年後の未来を描いたという点が興味深い。遠い未来というほどでもなく、かといって間近でもないとのイメージがSFの時代設定に向いているのかもしれない

 ▼東電は、福島第1原発の廃炉完了を事故から30~40年後に掲げる。未来を予測することは困難だが、廃炉は確実に成し遂げねばならない。映画の中でタイムマシンを作った科学者の口癖は「何事もなせば成る」だった。