【編集日記】(10月24日付)

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 この時期、日本人は妖怪やお化けが好きなのだなとあらためて思う。10月31日はハロウィーン。西洋の祭りだが、国内でも近年、お化けなどの仮装を楽しむ行事として広まっている

 ▼手元の事典によるとハロウィーンの起源は、死の神をたたえ、新しい年と冬を迎える古代ケルト人の祭り。子どもたちが夜、魔女などの仮装をして家々を回り、お菓子をねだる形が米国で定着したようだ

 ▼日本人にとっても妖怪は身近にいた。江戸時代、原因不明の不思議な現象に名前が付けられ、妖怪としてその姿がカルタなどに描かれた。今でいうキャラクター化で人々は恐れをユーモアに変換したという(江戸人文研究会編「絵でみる江戸の妖怪図巻」)

 ▼昔に比べて自然災害や疫病などの正体が解明されてきた現代、洋の東西を問わず、妖怪たちの多くは、人々から愛される存在になった。しかし今は今で、また別の、たちの悪い魔物がはびこっている

 ▼くい打ち工事のデータが改ざんされていた横浜市のマンション傾斜問題も、その一つ。不正という魔物は全体像や影響が見えにくく不安を除くには早急に正体を暴き退治するしかない。妖怪が愛されているのは人間の方が怖いからかもしれない。