【編集日記】(11月15日付)

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 通信技術の発達によって私たちはさまざまな手段で情報を伝えることができるが、情報の伝播(でんぱ)を媒介する紙と印刷の重要性は現代社会でも、これからにおいても揺るがないという

 ▼紙は西暦105年に中国の蔡倫が発明したとされるが、実際にはそれより200年も前から紙作りが行われていたらしい。搗(つ)き砕いた繊維体を水につけ、水を流し去った後に残った繊維体を利用する。これは化学作用を利用した方法という

 ▼西欧では紙を示す言葉はパピルスに由来するが、こちらは植物を切った薄片を張り合わせるという物理的方法で織ったもの。両者の形態や用途は共通するものの、最大の差異は製作工程と生産コストにある(「中国の紙と印刷の文化史」銭存訓・著、久米康生・訳)

 ▼紙の活用で書籍が大量生産されるようになり、知識の流通と共有が私たちの暮らしを変えてきた。その紙には投票用紙というものもある。民意を政策に反映させるための選挙は今の社会においては重要な権利。その行使に大切な役割を担う

 ▼きょうは、地域社会の将来を託す県議選の投票日。住みよい古里にするための選択は有権者一人一人に委ねられている。投票用紙という紙に、その思いを記したい。