【編集日記】(11月16日付)

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 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響により、実施時期が春から秋に移って2度目の県議選が終わり、新議員が誕生した

 ▼58人の議員たちがくぐる県議会の玄関前には「県議会百年碑」がある。近代日本の黎明(れいめい)期の1878(明治11)年、全国に先駆け、公選で議員を選ぶ代議政治を取り入れた「民会規則」によって開設された県議会の歴史を伝える碑だ

 ▼第1回議会の開会はこの年の6月。審議に臨んだ初代議長や時の権令(現在の知事職)は、議場に「同胞兄弟の為(ため)に真益公利を求むるの外ならざりし」「各員の愈々(いよいよ)進んで真誠の利益を収めんことを」などの言葉を残した

 ▼これらは県議会発行の「福島県議会百年」を開かないと目にすることはできないが、いまの県議会玄関前の碑に刻まれた文言は、新議員の目にも、県民の目にも留まるだろう。碑はこう記す。「県下人民幸福ノ好果ハ此県会ヨリ結成スル」(原文)

 ▼碑には自由民権運動の先覚者で民会規則の制定に尽力した河野広中の像が並び、地方自治の草創期を築いてきた先人の思いに触れる。新議員には、先人がそうしたように議場から、復興の課題に立ち向かい本県の未来を開く進取の気性を発するよう望む。