【編集日記】(11月18日付)

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 「パリ同時多発テロ」により、ヨーロッパの食文化を学ぶためにフランスなど各国を訪れるはずだった県内の専門学校の研修旅行が中止になったという

 ▼さらに文化交流などの目的で毎年生徒を派遣してきた県立高校では来年1月に予定通り実施するかどうかの検討を始めた。パリの美術館を巡るツアーで訪れていた県人もいた。無事に帰国したものの事件の発生で予定変更を余儀なくされた 

 ▼「花の都」と冠されるパリ。食、芸術など特別の思いを持っているという人も少なくないはず。私事になるが、高校生の頃に手にしたカミュの小説「異邦人」はフランス文学に憧れるきっかけだった。この作品には当時の植民地の独立問題が色濃く影を落としている

 ▼テロの実行犯の一人とされるフランス人は移民が多い地区の出身者という。国際テロ組織との関わりが指摘されている。標的となったのは若者らをはじめ多くの民間人が集まる国立競技場やコンサート会場などだ

 ▼これらは政府機関などに比べると警備が手薄なため「ソフトターゲット」と呼ばれる。犠牲者が拡大してしまった。多くの命を奪った行為は許されないが、テロを生み出さないような世界にしていく努力も欠かせない。