【12月6日付編集日記】医学

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 徳川家康は、ぼけや寝たきりとは無縁だったという。死の15日前には、遺言を口述筆記させて、75歳の天寿を全うしたそうだ

 ▼家康は、医学に人一倍興味を示している。常に医師を側に置いて当時の最新の医学を吸収した。さらにそれらの知識を総動員して自ら調剤した薬を使って回復を図り、生涯にわたって自制と養生を実践したという

 ▼江戸時代も世界との同時流行で新型インフルエンザに見舞われた。外国への窓だった長崎の出島から侵入したらしい。流行に立ち向かったのが江戸医学。いわゆる漢方だが、将軍や大名と違って庶民は治療のための薬をなかなか入手できなかった(山崎光夫著「薬で読み解く江戸の事件史」)

 ▼電車やバスの中など人混みでのマスク姿が増えてきた。インフルエンザの季節を迎えている。ピークはこれからと予想される。日本では毎年約1000万人が感染しているという。約10人に1人という感染力の強さだ

 ▼今は西洋医学の恩恵も借りた予防接種がある。発症しても重い症状になることが防げるが、なんといってもウイルスに立ち向かうための免疫力は日々の健康管理によって高めることができるもの。「自制と養生」の大切さは今も変わっていない。