【12月9日付編集日記】日差し

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 すっかり葉を落とした雑木林。遮るものがなくなるのを待ちかねたように、初冬の日差しが裸になった木々の根元に降り注ぐ

 ▼葉が勢い良く茂っていた季節には、それらの陰に隠れていた草や低木が柔らかな光を浴びている。しばらくすれば今度は降り積もった雪で覆われてしまうだろう。それまでの短い時を惜しむかのように輝いている

 ▼光は生命を育む。地球の誕生は約46億年前で、生命の誕生は約40億年前とされる。約30億年前になると、光合成によって太陽の光エネルギーを生命エネルギーに変換する生物が出現した(大石正編「光と人間」)

 ▼進化した生物は地球の大気に酸素を供給。酸素によるオゾン層の形成で太陽光の紫外線が吸収され、生物の陸上進出を促した。地球環境の変化の繰り返しの中で生命は繁殖し、進化を遂げた。この間に生命エネルギーは石油や石炭として地中に蓄えられてきたという

 ▼夜が長くなっている。日差しのありがたさを実感する季節。人類は太陽光がもたらした石油、石炭を大量に使うことで地球温暖化という自身の生存がかかった問題に直面する。この星に生まれたことのありがたみをあらためて感じるとともに、その責任も重くのしかかる。