【12月17日付編集日記】若者の地方創生案

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 「ビッグデータ」という言葉をよく耳にする。インターネットなどを通し、コンビニの購買状況やGPSの位置情報などを蓄積した膨大な電子情報のことで、新たなビジネスの創造に活用されている

 ▼政府はビッグデータを人口減対策や地域活性化といった地方創生にも生かす考えだ。中央省庁や民間が持つビッグデータを使って政策アイデアを競うコンテストで、デジタル機器が身近にある若い本県勢が好成績を収めた

 ▼最高賞を受賞した岳陽中イノベーション部(福島市)は中学生がガイドになって果樹園や飯坂温泉を巡る旅行を提案。ふたば未来学園高の高橋涼花さんは、高校生と被災地の商店街による商品の共同開発で復興を後押しするプランを披露し、入賞した 

 ▼ともに地域の人口推移や経済情勢などのデータを分析し、農家や商業者、関係団体などに聞き取り調査した。データだけに頼らず「足で稼いだ情報」を盛り込もうという姿勢が評価された

 ▼地方創生には、マクロとミクロの両方の視点が必要だ。データで地域の全体像をつかむことも大切だが、住民の声を細かく拾い上げて政策に反映しなければ、「机上の空論」となってしまう。生徒たちの取り組みが教えてくれた。