【1月1日付編集日記】未来予測

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 百年後などという未来を予測することは難しいものだが、1901(明治34)年1月、報知新聞が「二十世紀の予言」として日本の未来を特集している

 ▼石炭を使わない冷暖房付き高速鉄道、車社会の到来などは的中。だが人と獣との会話が自在になり、医術の進歩で薬の服用がなくなるといった予測は21世紀の今も実現しない(「百年前の二十世紀」筑摩書房)。人体や自然界はまだ未知の領域ということなのだろう

 ▼東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から3月で5年になる。科学技術の可能性と限界をあらためて認識させられた大災害だった。それまでの日常が一変した現実を目の当たりにして、明日を考えることさえ困難だったことを思い出す

 ▼一日も早い古里の再生を夢見てきたが、課題は次から次へと立ち現れてくる。誰もが思い描いたような年を重ねることができたわけではないだろう。それでも未来を見据えた希望は実現への大きな原動力ともなる

 ▼本格復興への歩みをさらに加速させなければならない時を迎えている。未来は一人一人が力を合わせながら創り出していくもの。確かな一歩の積み重ねで思い描いた本格復興の姿を現実のものとすることができるはず。