【1月12日付編集日記】五代友厚と半田銀山

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 五代さま―。今、テレビの前の多くの女性たちの心をつかんでいるそうだ。NHKの連続テレビ小説「あさが来た」に登場している実業家・五代友厚がその人だ

 ▼五代は、事業に奔走する主人公のあさを支えた人物として描かれている。須賀川市出身のディーン・フジオカさんが好演しており、端正な見た目と相まって、ドラマでの五代は「白馬の騎士」的な存在だ

 ▼五代は実在の人物だが、実際の生涯はドラマと違っている点もある。薩摩藩士の家に生まれ、明治政府で大阪府判事などを務めた。その後、鉱山経営や活版印刷などを手掛け、現在の大阪取引所や大阪商工会議所の設立にも尽くした

 ▼本県との関わりはフジオカさんだけではない。資源が枯渇したとして、幕末に閉山された桑折町の半田銀山の再興に心血を注ぎ、1884(明治17)年には銀の産出量が日本一になるまで発展させた

 ▼同町の旧伊達郡役所では現在、五代の足跡展が開かれている。同町に避難している浪江町民らのグループは、五代と半田銀山をテーマに紙芝居を作製中だ。ドラマでは、五代は22日放送分で最期を迎えることが発表された。惜しむ声が多いというが、県内での活躍はもうしばらく続きそうだ。