【1月19日付編集日記】初期消火

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 まだ戦時中だった1945(昭和20)年1月15日の未明、旧小浜町(現二本松市)に火事を知らせるサイレンが響き渡った。旅館から出た火は強風にあおられて次々とかやぶき屋根の家に燃え移り、約5時間にわたって猛威を振るった

 ▼この火事により143戸が焼失、被害は現在の価格で約20億円にも上ったという。しかし幸いにも人的被害はなく、火元の旅館などに疎開していた東京の国民学校の6年生ら約200人も教師らに救助されて無事だった

 ▼大火を教訓として語り継ごうと、地元の住民グループは現在、同市役所岩代支所に火災関連の資料を展示している。当時を知る住民は、サイレンを空襲警報と勘違いしたことから消火活動が遅れて被害が拡大したと指摘し、初期消火の重要性を訴える

 ▼県内は大雪に見舞われ、寒さが厳しくなっている。暖房器具もフル稼働しているだろう。いったん火事が発生すれば、雪道で消防車が現場に駆け付けるのが遅れることも考えられる

 ▼きょうは日付の「119」にちなみ「家庭消火器点検の日」。空気が乾燥して、火災が起きやすいこの季節。万一に備えた消火器の準備は万全だろうか。先人が教える初期消火の大切さを胸に刻みたい。