【1月23日付編集日記】88年ぶりの新駅

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 郡山市の歴史を物語るシンボルの一つに、聖徳太子像をまつる音路太子堂がある。平安時代の創建といわれ、同市富田町の住宅街の一角にある現在も、その伝統は、地元住民が受け継いでいる

 ▼鎌倉時代、親鸞の教えの普及に励んだ「安積門徒」が太子堂を拠点にした。「中世時代における東北地方の文化の中心を為していたといっても過言ではない」(郡山市・富田町合併50周年記念誌)という。当時、栄華を誇ったようだ

 ▼太子堂の地元・富田町を通るJR磐越西線の郡山―喜久田駅間で、新駅「郡山富田駅」建設が本年度中に始まる予定だ。2017年春の完成を目指し、同市は1日約千人の利用者を見込む

 ▼新駅周辺地域には多くの住宅が立ち並ぶ。奥羽大もあり、本県医療機器産業の拠点・ふくしま医療機器開発支援センターも10月にできる見通しで、地域活性化へ新駅との相乗効果は大きいだろう

 ▼郡山市民アンケート「2015年の印象に残ったニュース」では、同駅の設置決定がトップだった。同市で1929年以来の新駅に市民の期待も膨らむ。そして近くにある復興公営住宅の避難者の利便性も増す。新駅が復興のシンボルとなるような機能を発揮することを望みたい。