【1月28日付編集日記】24人目の日本代表

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 サッカーに詳しくなくても「ドーハの悲劇」という言葉を聞いたことがある人は多いと思う。1993年、カタールのドーハで行われたワールドカップ(W杯)米国大会アジア最終予選で日本がイラクと引き分け、悲願のW杯初出場を逃した試合のことだ

 ▼サッカー日本代表の専属シェフ西芳照さん(元Jヴィレッジ総料理長)は著書で、「ドーハのミステリー」という騒動を紹介している。2008年、W杯南アフリカ大会予選でドーハに滞在中、多くの選手が原因不明の下痢や発熱を訴えた

 ▼西さんが、衛生管理にますます注意を払うきっかけになったという。遠征先がどんな国であっても安全な食材を確保し、栄養十分な料理を提供するのがシェフの役目だ。「食事で勝利に貢献したい」との西さんの思いは強い

 ▼因縁のドーハで行われたリオデジャネイロ五輪最終予選で、日本が6大会連続10度目の五輪出場を決めた。普段はフル代表に同行している西さんだが、今回は23歳以下の代表チームに「助っ人参戦」し、選手らを支えた

 ▼この勢いをアジア優勝につなげたい。相手はライバル韓国だが、負ける気はしない。日本代表23人のバックには厨房(ちゅうぼう)で戦う24番目の選手がついている。