【2月6日付編集日記】酒造巡り

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 英国・スコットランドのアイラ島はスコッチウイスキー、アイルランドはアイリッシュウイスキーの聖地といわれる。「うまい酒は旅をしない」。作家の村上春樹さんはその2カ所を巡り、紀行文に記した

 ▼村上さんは、それがどんな酒であっても、その産地で飲むのが一番うまいという。また、産地から離れるほど「その酒を成立せしめている何かがちょっとずつ薄らいでいくように感じられる」とも

 ▼県は、今春から展開する観光企画「アフターデスティネーションキャンペーン」の内容を発表した。花の名所や温泉地など、本県の観光資源を生かした企画ばかりだが、中でも楽しみなのは県内約50の酒蔵を巡るスタンプラリーだ

 ▼全国新酒鑑評会で金賞受賞数が3年連続で日本一となった本県はいまや、日本酒ファンにとって"聖地"と言えよう。スタンプラリーでは、通常時は公開していない酒蔵の見学や、試飲もできるという。左党にとっては、たまらない企画だ

 ▼酒蔵には、それぞれの歴史や風情がある。造られた地で飲む酒のうまさは、また格別なはずだ。酒造りにかける蔵元の思いを聞いたり、地元の人たちの人情に触れることも、酒の味わいを引き立たせる一番の肴(さかな)になる。