【2月7日付編集日記】だるま

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 電気による照明、アーク灯が日本にともるようになったのは明治になってからのこと。当時の人々の目に"人工太陽"の明るさはどう映っていただろう

 ▼近代化とは身の回りに潜む闇を排除しようとしてきた歴史でもあった、こう言っていいかもしれない。今は夜間でも色とりどりの照明が辺りを照らし続けるようになっている。それでも自然の光に包まれている時の心地よさにはかなわない

 ▼立春が過ぎ、日もだいぶ長くなってきた。まだまだ厳しい寒さが続くが、こんなときこそ太陽のありがたさを実感する。その光にも日一日と力強さがよみがえっている。木々の冬芽も膨らんできた。そこまできた新たな季節への準備が進む

 ▼県民にとって、春という季節は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に重なる。だが、新生の季節でもある。残念ながら、本格復興はまだ道半ばかもしれないが、古里の再生に向けた芽は着実に生まれている

 ▼そんな県民の姿に重なるのは「だるま」だ。倒れてもすぐに起き上がる。くじけない意思と力の象徴でもある。ふるさとに春を告げる「三春だるま市」「双葉町ダルマ市」に続き、11日は「白河だるま市」。力強さを増す光も復興を後押しする。