【2月8日付編集日記】秩序揺るがす暴挙

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 立春を過ぎると、海や山の事故、火災への警戒が怠れないのが「春一番」。冬が明ける待ち遠しさを感じさせる言葉だが、時に暴風被害をもたらす荒々しい気象現象だ

 ▼立春後にその年初めて吹く南寄りの風をいう。台湾近くの東シナ海の洋上で発生した低気圧が発達しながら日本海を北上し、その低気圧に南側の高気圧から吹き込む強い風だ。そんな「春の嵐」を過ぎ去るのを待てば、やがて穏やかな春がやってくる

 ▼かの国は、国際社会からの風当たりが強くなるのを分かっているはずなのに、暴挙を繰り返す。嵐を自ら巻き起こすまねをして、国際秩序や安全保障を揺るがす先に何を見いだそうとしているのか

 ▼北朝鮮がきのう、ミサイル発射を強行した。地球観測衛星と称しているが、事実上の長距離弾道ミサイルの発射だ。沖縄県の上空を通過し住民を不安に陥れた。1月の核実験に続き、国連安保理決議への明白な違反行為だ

 ▼核ミサイルの軍事的な脅威を高めようという挑発や威嚇を断じて許してはならない。体制維持のために世界を敵に回すような行為は、対外的な孤立を深めるだけだ。それにしても、この国には「制裁」という風当たりをより強めるしかないのだろうか。