【2月10日付編集日記】台湾地震

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 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から5年という大きな節目の年。台湾の南部で6日に起きた地震に、大地震直後の生々しい記憶がよみがえる

 ▼被害が集中している台南市永康区の高層集合住宅の倒壊現場では懸命の救出作業が続けられている。同市では、ほかにも建物が倒壊したり、傾いたりしたが、死者の大半はこの集合住宅の住民が占めているという

 ▼集合住宅にはまだ多くの人が閉じこめられているとみられている。現場周辺では、家族たちが一刻も早い救出を待っているという。不安と焦燥の中で無為に時間だけが過ぎていくようだった5年前の思いが重なる

 ▼その大震災で台湾からも被災地に対してさまざまな援助が寄せられたことを思い出す。この支援に対し日本在住の「有志一同」数千人が台湾紙に日本語を交えた感謝の広告を出した。国際定期便が運休していた福島空港に震災後初となる国際線が降り立ったのも台湾からのチャーター便だった

 ▼悲しみにも国境はない。大震災で手を差し伸べた台湾への"恩返し"が県内でも始まった。相馬市では市役所などに募金箱などを設置した。県も支援を行う。復興への希望、勇気につながってほしいとの願いがこもる。