【2月11日付編集日記】健脚

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 お伊勢参りが広まった江戸時代、多くの人々が農作業の始まる前の春先、伊勢へと向かった。井原西鶴は、浮世草子「西鶴織留(さいかくおりどめ)」で伊勢神宮のにぎわう様子を「ことさら春は人の山」と表現し、全国各地から人が詰め掛けたと伝える

 ▼福島市で、江戸時代から300年以上続く伝統行事「信夫三山暁まいり」が始まった。信夫山の羽黒神社に安置されていた仁王像の足の大きさに合わせた大わらじを作り、奉納したことが由来とされる

 ▼暁まいりは、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全とともに、大わらじにちなんで健脚を願う祭事として知られる。そのため江戸時代の人々は伊勢参拝に出掛ける際、暁まいりでわらじを奉納した。憧れの地を訪れることに期待をふくらませて、旅の無事を祈ったのだろう

 ▼全国のランナーたちは今ごろ、きっと胸を高鳴らせているに違いない。第7回いわきサンシャインマラソンが14日、いわき市で開かれる。今回は、41都道府県から過去最多の1万550人がエントリーしている

 ▼号砲まで、あと3日。今大会は、どんなドラマが生まれるだろうか。ベストの走りができるよう万全の体調で本番を迎えたい。多くのランナーが健脚を競う姿を見るのが、今から楽しみだ。