【2月13日付編集日記】モニタリングポスト

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 著名な神社のものではなくても、手を当てれば心が落ち着く、そんな自分なりの「お守り」があったりする。科学的ではないが、なぜか安心を与えてくれるもの

 ▼震災後、学校や公共施設の前に現れた放射線モニタリングポストは、科学的にして安心も与えてくれるお守りになった。福島市の日々の生活で放射線をほとんど気にしなくなった今でも、数値には、つい目が行く

 ▼子どもを持つ親にしてみれば、もっと切実か。原子力規制委員会が県内約3000台のうち避難した12市町村以外の約2400台について撤去や再配置する方針を示した。線量の比較的高い避難区域に移したいという

 ▼本紙の「各地の放射線量」でも中通りで毎時0.1~0.2マイクロシーベルトが多い。会津は0.1にも満たない。線量は下がり変化もないと科学者たちは判断。1台約100万円の設置費は移設すれば約20万円で済むという

 ▼しかし、あったものが突然なくなれば不安にもなる。限られた予算を重視するか住民の安心か。避難町村の多くは線量計を希望する世帯に貸しているが、それでは不十分か。震災5年で求められた新たな決断。議論はこれからだ。それにしても復興予算の無駄遣いが今さらながら口惜しい。