【2月14日付編集日記】重力波

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 「1週間にわたる彼岸への世界旅行」であるダンテの「神曲」。野上素一訳著「ダンテ神曲物語」(社会思想社刊)の「浄罪篇」にはこんな文章がある

 ▼「...空想力というものは耳のそばで千個のラッパが鳴っても気がつかないくらい周囲のものから気をそらすものである...」。空想の翼に乗って、果てしなく広がってゆく。確かにそんな側面があるのかもしれない

 ▼辞書で調べると、空想は「現実にはあり得ないことを思いめぐらす」とあるがこの力は想像力、あるいは創造力となることもあるのではないか。天才と称される人たちにはその力が特段に優れているとされている

 ▼天才の代名詞ともいわれるのがアインシュタインだが、この学者が100年前に予言した「重力波」の観測に国際実験チームが世界で初めて成功したという。ノーベル賞級の成果というが、アインシュタインの偉大さもあらためて思い知る

 ▼宇宙の謎に迫る成果に県内の高校生の間からも「探求心がさらに深まった」との声が上がる。「神曲」には「人が空想を働かすことができるのは天から出る力が星の影響または神の意志によって人に刺激を与えるから」ともある。刺激を受ける若者がたくさん出てほしい。