【2月19日付編集日記】雨水

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 このところ、寒暖の変化が大きい。真冬に逆戻りしたかのような寒さになったかと思えば一転して春到来のような陽気となる

 ▼季節の推移を表す「二十四節気」の「雨水(うすい)」は「今までに降った雪や氷が解けて水となる」あるいは「雪が雨に変わって降る」などとされる。雪が雨に変わるようになってきた。春に向かう季節の歩みを実感する

 ▼それぞれの節気をさらに三つに分け、より具体的な自然現象によって表現したのが「七十二候」。雨水の場合は「獺(かわうそ)が捕らえた魚を食べる季節」「雁(がん)が北に渡る季節」「草木の芽が萌(も)える季節」(「こよみ事典」東京美術刊)とされている

 ▼もとは古代の中国に発しているという季節感だけに「虎が気を感じて成育する季節」(大雪(たいせつ))などのように、今の私たちには理解しにくいものもあるという。それでもこの時季には、冬鳥たちもそろそろ北へ帰る準備を始めるころだろうか

 ▼草木にもどこか春の優しさが感じられるようになってきた。季節の移ろいは目や肌で感じられるもの。三寒四温を繰り返しながら春は巡り来るのだろう。大震災と原発事故からまた迎える春だが本格復興はまだ道半ば。再生への芽が一気に膨らむような春となってほしい。