【2月22日付編集日記】ひな巡り

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 桃の節句が近づいてきた。週末を利用して、ひな人形を出した家庭もあるだろう。人形の配置を考えながら、家族で飾り付ける様子が目に浮かぶ。与謝蕪村は「箱を出る顔わすれめや雛(ひな)二対」と、人形と1年ぶりに再会した子どもの喜びを詠んだ

 ▼紙面にも、ひな祭りの話題が増えてきた。県によると、今月から来月にかけて、ひな人形を展示するイベントは県内各地で20以上も開かれるという。歴史あるひな人形を飾ったり、こけしで作った変わりびなを紹介したりと趣向はさまざまだ

 ▼特に、つるし雛の展示が目を引く。そのうちの一つ、福島市飯野町のつるし雛まつりを見に行った。色鮮やかな花や干支(えと)のサル、縁起物のツルなどのつるし雛が商店や公共施設など約50カ所に展示されている

 ▼町民が古布を使って一針一針丁寧に縫い上げたつるし雛からは、訪れる人たちに喜んでもらおうという、おもてなしの気持ちが伝わってきた。20日に始まったばかりだが、会場は多くの人の笑顔で華やいでいた

 ▼県内の多彩なひな人形を巡る、早春の旅も楽しそうだ。お気に入りの人形との出合いもあるかもしれない。人形との再会を楽しみに、毎年訪れる人が増えていけば、地域も活気づく。