【2月26日付編集日記】虫と農業

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 一口に虫というがその虫には害虫、益虫、ただの虫の3種類があるという。このうち、大部分を占めているのが"ただの虫"

 ▼駆除する必要も、大切に保護する必要もない、その"ただの虫"は自然界という生態系の中では大変重要な働きをしているものが多いという。小欄を執筆する上での"種本"の一つ「むし学」(青木淳一著・東海大学出版会)からの引用だ

 ▼花粉を運び、受粉に貢献をするハチなどは益虫といえる。それらの昆虫を含めた生物は日本の農業に年間約4700億円もの利益をもたらす。農業環境技術研究所(茨城県つくば市)の研究グループによる試算だ

 ▼人間が飼育するセイヨウミツバチなどの貢献は約1056億円。対して昆虫を中心とした野生生物は約3330億円と大きかった。特にリンゴ、サクランボなど果樹栽培への貢献が大きい。果樹王国の本県にとって虫は大切な存在といえる

 ▼近年は日本に限らず、多くの国でミツバチやハナバチが減り、農業生産に影響が出ている。"害虫"といっても、人間たちが自分の都合で分けたものもあるだろう。そろそろ虫たちの活動が目立ってくる季節だ。私たちの暮らしとの関わり方を考えてみる機会ともいえる。